バラナシでガンガー散策
後になって考えると、今回の旅で最もカオスだったのはこのバラナシです。
そんな感じだったかな?と疑問を感じるくらい混沌としていました。
散策をして当然ボートにも乗ります。
もうすでに日がそれなりに傾いているのですが、日本ではありえないくらいの「赤」い太陽になるのです。
空気の透明度の低さが原因ですね。
まあ、それはそれで美しいので良いことにします。
この川で沐浴したりお祈りすることがヒンドゥー教徒にとっては至福の時間(らしいです)。
シヴァ神の身体を伝って流れてきたと考えられているからです。
今回の旅行の間、ずいぶん気温が低く、霧が立ち込めることが多かったです。
そんな気温が低い中だろうが、ここまで来たヒンドゥ教徒にはもちろん関係なしで沐浴。
そしてここでも満面の笑みで手を振ってきます。そして写真を撮ってくれと。
撮ったところでどうにもならないというか自分のものにはならないのに不思議。
実は今回「チェキ」持参計画もあったのですが、いろいろあってやめたのです。
ここに来ると、やっぱり持って行けばよかったなと思うのです。
まあ、取り合いになって大変なのですがね、きっと。
面白かったのは、路上でもそうなのですが、「寒かったら焚き火」という文化。
ゴミを集めて燃やしています。足を温めているのはなかなか面白かったです。
それがまさかのボートの中でも展開されていました。
そして、自慢げに「いいだろー」なので笑うしかありません。
向こう岸に渡ると、小学校高学年くらいの子が、裸馬にまたがって「乗らないか?」と。
もちろん時間もないので乗りませんでしたが、ここでも「かっこよく撮って」ということ。
面白い人たちだなぁ。
ガンガーにはなんでも流れています。
人の死体だって流れています、今回は見ませんでしたが。
小さい子どもや妊婦さん、サドゥーやコブラに噛まれた人や発疹が出て死んだ人は火葬できないのだと言って言いました。
ウシだって死んだら流されます。
そしてここでは食物連鎖が・・・
こういうことになっています。これを見ると、イヌってすごいなと思いますが、ウシもすごいです。
焼き切れなかったヒトの腸を引っ張り出してウシがたべていました。
そのウシがこうやってイヌに食べられるわけで・・・こういうのを見にインドに来ているのかな?
自分でもわからなくなりますが、やはり全然嫌ではないのです。
向こう岸から火葬場に移動します。
今日も盛大に火葬していました。
驚くほどの人が見に来ています。
そしてキタキタ・・・悪い奴が。
「俺についてこい」という感じで案内を勝手に始めます。
1mくらいのところで人が焼かれています。その間を通って建物の上に上がります。
そこでもやはり焼かれています。
「本当は写真を撮ったらダメだけど、俺は特別なので急いで撮ってもいいぞ」
「ここは死を待つ人の部屋です。火葬用の木は一本7000ルピーもして焼くのに何本も必要だ」
「ここを見せたのだから、この人たちに木を寄付して下さい」
「は?何言ってんの?もう帰りますよ、ったく」
「どうしてあなたはこれを見て平気で帰れるんだ」
という展開で「型通りの詐欺」です。
さっさとボートに乗って移動をしてもらったのですが、その法螺吹き野郎は泣きそうな顔でした。
まったく、困った野郎だ。
まさに人の死を食い物にしているわ・・・写真撮ればよかった、あのクソ親父の
にしても、何人もの人が目の前1mくらいのところで焼かれているのは衝撃です・・・
丸見えなんだもん