山の天気は変わりやすい
とは良くいうもので、今回はそれを痛感してきました。
こんな晴れ渡った空を見ると、さぞかし快適な行程だったのだろうと思われそうですが、本当に悲惨でした。
登りはじめが遅かったこともあり、強烈な日差しに照らされて、体力の消耗も非常に激しかったです。そこで無理をしてもどうしようもありませんから、予定変更して登り切ったところから少しだけ降りたキャンプ指定地にベースを置くことにしました。
テントを設置して、荷物を入れて、向かいにある山にまるでクロスカントリーの選手のように駆け上がる。これはザックがなくなったからできるのですが、気温もそうさせる原因の一つだったような気がします。
日が傾きかけると、グングン気温が下がるのです。
2000mを超えると、晴れていても気温は低めですが、その低下率を超えているような下がり具合です。夜が心配になってきます。
夕食を作って食べ、しばらくするとどんどん空が暗くなってきました。
頂上の方に少し戻り、横になって星を見ました。
一番星を発見したので、順番に何番星まで見つけられるあろうか考えたからです。
でも、四番目以降はもうわかりません。西側に不気味にたれ込めた雲の影響で・・・
それと、猛烈に明るい人工衛星ーーーおそらく国際宇宙ステーションーーー等に気を取られてしまったからです。
蠍座もきれいに見えたので、6時間くらい後にオリオン座も見ようと決心を固め、8時をまわったころ、疲れと寒さから、テントに戻り、シュラフに潜り込みました。
何となくウトウトはじめたのですが、その頃から何となく嫌な予感が・・・風の音が激しくなってきたのです。
尋常な神経では寝ていられないほどの風で、夜中に目がさめたときにはちょっとこりゃまずいな・・・と思うくらいでした。テントは煽られ・・・でもまた寝てしまいましたが(笑)
で、3時になりました。早寝なので目がさめました(笑)
しかしその風のまま。一応外に顔を出しましたが話しになりません。砂嵐という感じで一瞬で口の中や目の中が砂まみれ。
あんなに苦労して登ってきて今日はこのまま悲惨な状態で下山かよ・・・と気分もめいりました。テントの四隅を足と手で同時に押さえたぐらいにして・・・でも何の解決にもならないくらいの嵐です。
・・・と気がついたらなんだか明るい。4:15です。そして風がない・・・外に出てみると、お〜はれている。酔っぱらって、星も見ないでたぶん7時台から眠っている同行者も眩しい頭をテントからだしています(爆笑)
あわててカメラをもって向かいの山にダッシュで登りました。
その時、「長いレンズを持って行って方が良いかな?」と一瞬思ったのですが、まずは登って写真だなと・・・それが大誤算なのですが。
きれいな空がちらっとのぞきはじめていました。
この山のアクセス可能な方はまあ登りやすいのですが、反対側は絶壁。そちらから下をのぞいてみました。するとやっぱり・・・長いレンズを持ってくるのでした。
今回、自分の中での目的の一つがいるではないですか・・・
実は前日の夕方にも確認できたのですが、3時くらいからこいつを何とかもっときれいに納めたいなと思っていたのですから・・・
超巨大ヒグマです。
キャンプ地にいた本州から来ていた人たちは、大喜び。そりゃそうですよね。
これは日没間際の東斜面ですから暗いのですが、狙っていたのは朝日を浴びたこいつだったので、非常に残念。55mmのレンズでは撮りましたが、この写真以上に「点」でした。
よし、ここにはもう一度来なければいけないな・・・と思いました。
今回、都合により予定を大幅変更しましたが、その原因になった人にも、やっぱり今度行かなきゃだめですよって連絡をしておきました。
その時は「なんだよ全く!」とか思うのですが、山に登って色々と見たり考えたりすると、そんなのは小さな話しだしくだらない事だよなって思ってしまうのです。
福岡から来たといういかにも身軽そうなお姉さんが、颯爽と歩いていきました。
「これだけが楽しみなんです〜」ってことでしたが、おそらくストレスなんかためないで充実の毎日を過ごしているのだろうなと勝手にイメージしてしまいました。
羆嵐 (新潮文庫)
ヒグマに勝てると思っていたのは大間違い。フィールドスコープの先の彼らを見たら絶対に勝てません!
そしてこの本の事件を読むと、なおさらです・・・
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山小屋の管理人のお兄さん達は超良い奴らでした。
「もう秋の空ですね」といっていましたが・・・
こんな晴れ渡った空を見ると、さぞかし快適な行程だったのだろうと思われそうですが、本当に悲惨でした。
登りはじめが遅かったこともあり、強烈な日差しに照らされて、体力の消耗も非常に激しかったです。そこで無理をしてもどうしようもありませんから、予定変更して登り切ったところから少しだけ降りたキャンプ指定地にベースを置くことにしました。
テントを設置して、荷物を入れて、向かいにある山にまるでクロスカントリーの選手のように駆け上がる。これはザックがなくなったからできるのですが、気温もそうさせる原因の一つだったような気がします。
日が傾きかけると、グングン気温が下がるのです。
2000mを超えると、晴れていても気温は低めですが、その低下率を超えているような下がり具合です。夜が心配になってきます。
夕食を作って食べ、しばらくするとどんどん空が暗くなってきました。
頂上の方に少し戻り、横になって星を見ました。
一番星を発見したので、順番に何番星まで見つけられるあろうか考えたからです。
でも、四番目以降はもうわかりません。西側に不気味にたれ込めた雲の影響で・・・
それと、猛烈に明るい人工衛星ーーーおそらく国際宇宙ステーションーーー等に気を取られてしまったからです。
蠍座もきれいに見えたので、6時間くらい後にオリオン座も見ようと決心を固め、8時をまわったころ、疲れと寒さから、テントに戻り、シュラフに潜り込みました。
何となくウトウトはじめたのですが、その頃から何となく嫌な予感が・・・風の音が激しくなってきたのです。
尋常な神経では寝ていられないほどの風で、夜中に目がさめたときにはちょっとこりゃまずいな・・・と思うくらいでした。テントは煽られ・・・でもまた寝てしまいましたが(笑)
で、3時になりました。早寝なので目がさめました(笑)
しかしその風のまま。一応外に顔を出しましたが話しになりません。砂嵐という感じで一瞬で口の中や目の中が砂まみれ。
あんなに苦労して登ってきて今日はこのまま悲惨な状態で下山かよ・・・と気分もめいりました。テントの四隅を足と手で同時に押さえたぐらいにして・・・でも何の解決にもならないくらいの嵐です。
・・・と気がついたらなんだか明るい。4:15です。そして風がない・・・外に出てみると、お〜はれている。酔っぱらって、星も見ないでたぶん7時台から眠っている同行者も眩しい頭をテントからだしています(爆笑)
あわててカメラをもって向かいの山にダッシュで登りました。
その時、「長いレンズを持って行って方が良いかな?」と一瞬思ったのですが、まずは登って写真だなと・・・それが大誤算なのですが。
きれいな空がちらっとのぞきはじめていました。
この山のアクセス可能な方はまあ登りやすいのですが、反対側は絶壁。そちらから下をのぞいてみました。するとやっぱり・・・長いレンズを持ってくるのでした。
今回、自分の中での目的の一つがいるではないですか・・・
実は前日の夕方にも確認できたのですが、3時くらいからこいつを何とかもっときれいに納めたいなと思っていたのですから・・・
超巨大ヒグマです。
キャンプ地にいた本州から来ていた人たちは、大喜び。そりゃそうですよね。
これは日没間際の東斜面ですから暗いのですが、狙っていたのは朝日を浴びたこいつだったので、非常に残念。55mmのレンズでは撮りましたが、この写真以上に「点」でした。
よし、ここにはもう一度来なければいけないな・・・と思いました。
今回、都合により予定を大幅変更しましたが、その原因になった人にも、やっぱり今度行かなきゃだめですよって連絡をしておきました。
その時は「なんだよ全く!」とか思うのですが、山に登って色々と見たり考えたりすると、そんなのは小さな話しだしくだらない事だよなって思ってしまうのです。
福岡から来たといういかにも身軽そうなお姉さんが、颯爽と歩いていきました。
「これだけが楽しみなんです〜」ってことでしたが、おそらくストレスなんかためないで充実の毎日を過ごしているのだろうなと勝手にイメージしてしまいました。
羆嵐 (新潮文庫)
ヒグマに勝てると思っていたのは大間違い。フィールドスコープの先の彼らを見たら絶対に勝てません!
そしてこの本の事件を読むと、なおさらです・・・
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山小屋の管理人のお兄さん達は超良い奴らでした。
「もう秋の空ですね」といっていましたが・・・
by wisdom96
| 2008-08-09 09:12
| 花・森・山